巷で話題の「漫画村」問題。
先日、「有料版」が開始するという情報により、また話題になっていた。
1000RT:【海賊版】漫画村が有料版の「漫画村プロ」開始へ、維持費賄うためと説明https://t.co/SK57vwL8Rs
利用者が2カ月で1.8倍に増えたといい、「漫画家さんが無料で広告してくれた」と記した。有料版では広告除去などの… pic.twitter.com/TP028yNjLP
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年3月5日
誰が見てもアウトな「漫画村」
漫画村というのを知ったとき、最初、どんなもんかアクセスしてみたのだけど、「こりゃ完璧にダメなやつだ」と思い、それ以降はアクセスしていない。
そして今度は、有料版を開始するという。
無許可でアップロードしたコンテンツを餌に客を集めて、お金を取って稼ぐという、F●2動画のようなビジネスモデル!
そもそもここで読まれても作者に還元されないし、本は売れなくなるし、ダメなのは間違いない。
これが許されたら創作する人はいなくなってしまうだろう。
それは間違いない。
けどね・・・
本屋さんに行くと、立ち読みで溢れている!
立ち読みってすごく多くないですか?
何でみんな買わないんだろう、と思ってしまう。
立ち読みも、作者に還元されないぞ・・・?
しかも結構、いい大人が立ち読みしていることが多い。
立ち読みって本来、買う本を選ぶためにパラパラ見るものでしょう。
けどほとんどの人は、明らかに立ち読み目当てで買わない人。
他にも、例えば友人間で漫画雑誌を回し読みしたりとかも作者に還元されない。
美容院やラーメン屋に置いてある本も、いろんな人に読まれるけど作者に還元されない。
また、お金を出して買うにしても、古本屋で買っても還元されない。
(ブックオフで立ち読みしている学生なんか最悪だ)
漫画村は許されないものではあるけど、これを否定しつつ本屋さんで長時間立ち読みしてる人も多いんだろうな。
立ち読みが絶対悪、というわけではない。
ただ、やってることは漫画村と変わらないよなあと思う。
「音楽」は以前からこの問題があった
時代を遡ると、NapstarだったりWinMX,WINNYといったファイル共有ソフト。
インターネットの普及により、無許可にアップロードされたMP3ファイルがタダで手に入るような状況がずっとあった。
また、今でも動画サイトには、市販されている音楽の音源がそのままアップロードされている。
これをダウンロードしてiPhoneに入れたら、もう音源を買う必要はない。
もちろん音質は劣るけど、ほとんどの人は気にならないのだろう。
これも漫画村と同じことよね?
音楽だけじゃなく、ライブ映像やテレビ番組など、製作者の権利が発生するものがいくらでも視聴できる。
フリーダウンロードに関する見解
そんなことを思いながら色々Twitterを見てたところ、こんなツイートを発見。
P-MODELの平沢進の言葉を紹介しておく。
ここ数日のツイッターは漫画村の話題とJASRACの話題で持ちきりですがフリーダウンロードに関する平沢進師匠の見解はこうです。 pic.twitter.com/N17Eo7nycU
— 田味凛亭 煤 (@FULIG0) 2018年3月8日
平沢氏は音楽の権利とかJASRAC問題とか、昔からずっと問題提起してたなあ。
これはあくまで「音楽」の話であり個人の意見だけど、こういう考え方もある、ということ。
漫画村がだめなのは当然だけど、否定している人も似たようなことを普段やってるんだろうなあ、と思ったので記事にした。
とりあえず使うべきではない。
本も音楽も、ちゃんと買いましょう。