私のリクルート時代の「客を選ぶ」体験。徹底した読者保護。

客を選ぶと会社は伸びるというものに関して、興味深いエントリーがあったので紹介する。

問題のある可能性がある顧客は掲載しない、という例として、永江氏が以前勤めていたリクルート社のエピソードを交えて記事にしている。

リクルートの「審査」

この記事を読んで思わずツイートしたのだけど…

リクルートのCV制度というのがあり(今もあるみたいだけど)、要は3年限定の地方採用契約社員。狭域divだったのだけど、地方だけだったのかな!?

扱っていたのは求人広告だったが、確かに「審査」という概念があった。

例えば過去に大規模な支払い滞留があったり、事件やニュースで問題になった会社

あと、求人広告には「要審査の業種」というのがあった。
永江氏も書かれているけど、

・水商売(同席ありの接客)
・MLM、ねずみ講
・詐欺、霊感的なもの

当然この辺りはアウト。
まあこれは理解できるけど、項目に「個人宅向けの営業」というのもあったなあ。訪問販売や個人宅へのテレアポのようなもの。

トラブルを巻き起こす可能性が比較的高いからだったと思う(昔のことなので違ってたら申し訳ない)。掲載不可じゃなくて「要審査」なので、書類提出等による審査を経て問題なければ掲載されるのだけど。

書類をもらうのに、「審査」という言葉は印象が悪いので、やんわりとお客さんに伝えて書類をもらってたなー。

徹底した「読者保護」

なぜここまで「客を選ぶ」のか?
入社時に研修を受けた時から、口酸っぱく言われていたのが「読者保護」ということ。読者の人生を左右する「求人広告」だから、特に厳しかった。

だから、互助会のあり方が問題になっていた某社や(確かそれが理由だったはず)、偽装請負がひどいと言われていた某社なんかは、審査じゃなくて「掲載不可」だったはず(今は知らないけど)。

この辺りは昔のことなので記憶半分だけど、知らずに飛び込んでしまって、怒られて追い出されたことは忘れない!

こうした「客を選ぶ」姿勢について、目先の売上が欲しい立場としては「競合の雑誌には毎週出ているのに何でダメなんだ」「別に問題を起こしたわけじゃないのに」と憤っていた。

けど、今となってはこの、読者保護に重点を置いた運営というのは、すごく理解できる。
求人媒体が売上至上主義だけで行くと怪しげな会社が満載になり、媒体としての信用は落ちるんだろうな。

リクルートでは3年の期間で色々学び経験し、いいところもあまり好きじゃないところもあったけど、この判断はすごいことだと今更ながら思う。

それが結果的に、永江氏のいうところの「客を選ぶと会社は伸びる」なのかな。