
By: ryo katsuma
新規公開株(IPO)投資について。
株式投資の中でも、比較的低リスクで利益を出せる、と言われているIPO。
IPO投資についての説明は、先日の下記記事を参照頂きたい。
低リスクで稼げると言われる新規公開株(IPO投資)とは?順を追って説明していく
皆さんにはぜひ、IPO投資の概要やしくみ、そしてリスクも踏まえた上でトライして頂きたい。あくまで投資商品であり元本割れのリスクがあることを重ねて記しておく。
そして先日、私が元々もっているSBI証券の口座を使ってIPOの応募をしてみたので、同じくSBI証券で考えている人の参考になればということで、手順をまとめておく。
SBI証券からのIPO応募手順
サンプルとして紹介するのは、先日上場した「安江工務店」。この案件の引受証券会社は以下の通り。
今回のこの案件でIPO応募できるのは、ここにある証券会社のみ。SBI証券は副幹事として入っているのが確認できる。
というわけでSBI証券にログインし、トップページ左下あたりのIPO欄を確認。
公募期間中なので、安江工務店に「受付中」というのが表示されているのをクリック。
概要か表示される。
ここからまず目論見書をしっかり確認し、応募するかどうかを判断(ここ重要)。
その後「申込」ボタンをクリック。
申込画面が表示されるので、各種項目を入力する。株数は100株単位で申込可能なので今回は200株に。
価格は、今回は仮条件として、1,130円〜1,250円と表示されているので、この範囲内で金額を入力。
※ここで入力する金額が、締切後に決定する正式な公募価格より低い場合、購入対象か除外される。なので、応募するからには最高額(この場合1,250円)を入れることをお勧めする。
IPOチャレンジポイントは、初回なのでポイントが無いので「使用しない」で。
取引パスワードを入力し、「申込確認画面へ」。
間違いないかを再度確認し、「申込」をクリック。
公募の申込が完了。
ここで注意点!
この時点でSBI証券の口座内に、株の購入資金(今回の場合は1,250円×200株=25万円)が入金されている必要がある。
この辺りのルールは証券会社により異なるので注意。
あとは抽選日を待つのみとなる。
抽選結果発表日!結果は?
さて抽選結果の発表日。
SBI証券にログインすると、結果を確認できる。
結果は…?
残念ながら落選。
そして今回の案件は、売り出し価格の上限だった1,250円に決まった模様。twitter等を見ても、SBI証券での当選報告がチラホラあるのを確認できた。
IPOチャレンジポイント制度とは?
ちなみにSBI証券では、引受株数のうち70%を完全抽選とし、残りの30%についてはポイント抽選を行なっている。
ポイント抽選とは、応募者の中から「IPOチャレンジポイント」の多い順に当選者を決める方式であり、IPOチャレンジポイントをゲットする方法は「落選すること」だ。
落選するごとにポイントが貯まっていき、「どうしても抽選で当てたい!」という案件でそのポイントを使って応募できるという、SBI証券独自の制度である。
ポイントを使って応募したのに落選した場合、そのポイントは消費されない。なので、落選し続けるうちに必ず当たる仕組みになっているのだ。
非常にありがたいシステムなので、SBI証券を使う方は頭に入れておいて頂きたい。
上場当日、初値はいくらに!?
そして、2017年2月10日に上場した安江工務店。
当日9:00の初値は・・・
1,300円!
初値で売却すると、1株あたり50円の利益。
100株を購入していれば、5,000円の利益という、何とも中途半端な利益。
ちなみに私の申込んだ200株がもし当選していれば1万円の利益となったようだ。
上場後の最初の二日間のチャートは以下の通り。
もし初値で売らず持っておけば、1時間45分後には、1,600円にまで上昇したようだ。
この時点で売れば35,000円の利益。
ただしこれは、後から推移を見てから言えることなので、そんなうまいこといかないのが株式投資の難しいところである。
IPO投資の手続き自体はとても簡単
ここまでSBI証券のIPO抽選申し込みの流れを、順を追って説明してきた。手続き自体はスマホからでもできるレベルなので非常に簡単だということが伝わったと思う。
SBI証券以外の証券会社についても、流れとしては基本的には同じ手順なので参考にして欲しい。ただし口座への入金ルールや、抽選ルールはそれぞれ異なるので、それについてもまた記事にしたい。
何度も言うように、一番難しいのは「購入するか否かの判断」である。必ず初値で上がるとは限らないので、マイナスになってしまうリスクを十分に考慮した上で、参加して頂きたい。