Coincheck社によるNEM流出事件。
同社による迅速な対応により、失われたNEM分を日本円にして返金ということで、Twitterのタイムラインも安堵に満ちている。
しかし、その最中に起こったもう一つの事件を忘れてはならない。
それが「ビットコインチェック」。又の名を「ブロックチェーン管理」事件である!
元・宮崎県知事である東国原英夫氏のツイート。
ビットコインチェックでイーサリアムを購入する為に、先週から、口座の開設手続きをしている最中だった。そんな矢先、今回のビットコインチェックの流出・通貨取り扱い中止事件である。仮想通貨、大丈夫か。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
① 訂正。取引所の会社名は「コインチェック」。どうして流出したのか、詳細は分からないが、ブロックチェーン管理していなかったと言う報道もある。そうであるなら、コインチェック側の過失である。でも、恐らく取り戻せないだろうな。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
ツイッターでこれを見た瞬間にリツイートしてしまった。
それくらいインパクトの大きなものだった。
Contents
ツイッター上でも即座に反応が
「仮想通貨大丈夫か?」というより、「そんな社名も知らないところにお金を入れようとして大丈夫か?」というツッコミが聞こえてきそうである。
主な抜粋。
技術を全く理解してない元政治家クラスタの人たちのコインチェック事件への言及のレベルが低すぎて笑うしかない
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) January 27, 2018
この時代を端的に表す、とても深いツイートやな。 https://t.co/9BrH2gcngF
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) January 27, 2018
ほんと絶妙に面白発言wwwすぎる https://t.co/ALmanvetMI
— 田端 信太郎 (@tabbata) January 27, 2018
東国原氏のビットコインチェックはブロックチェーン管理してなかった発言は殺伐とした雰囲気を少し和ませてくれたね^ ^
— NEO株GOD (@Neokabugod2017) January 27, 2018
確かに、これを見て笑っちゃった人も多いだろう。
特にCoincheckでNEMを持っていた人は気が気じゃないタイミングだっただけに、一服の清涼剤になった…のか!?
東国原氏の仮想通貨遍歴
このツイートを見る限り、今初めて興味を持ったわけではない。
本人確認完了待ちだったように伺える。
こうなったら気になって仕方がないので、東国原氏のツイートを遡って仮想通貨に関する言及を探してみた。
2017年7月のツイートまで遡って確認したのだが(どれだけ暇なんだ…)、初めて言及していたのが2018年に入ってから。
1月10日 イーサリアムに興味を持つ
詳しい経緯はわからないが、イーサリアムに興味を持たれたらしくこのツイート。
Twitterにおける仮想通貨に関する発言はこれが初めてのはず。
① それより、「イーサリアム」はどうかな。数年前、「ビットコイン」について、ホリエ君とちょっと議論した。通貨は「国家的信用が必要である」が僕の主張だった。恐らく、ホリエ君は、今頃相当な利益を上げていると思う。今更、「イーサリアム」は
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 10, 2018
② どうかな? なんて時代遅れなのかな。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 10, 2018
堀江氏と話をした時点では気づかなかったけど、価格が上がってきていることから興味を持ち始めたのか…?
2018年1月15日 イーサリアム研究中
話題になった、堀江貴文氏のR-1への挑戦。
このニュースをを受けての発言。
① 以前、「バラエティごとき」と発言し、僕とバトルになっていたホリエ君が「Rー1」にチャレンジしているらしい。「バラエティ」「お笑い」の難しさが少しは認識出来ただろうか。「お笑い」にチャレンジするのは大いに歓迎だが、やるなら真剣にやって
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 15, 2018
② 頂きたい。「笑い」を甘くみたり、馬鹿にするような姿勢であればけしからん。仮想通貨で「億り人」になるより「お笑い」で「億り人」になる事の方が100倍難しい。その仮想通貨であるが、ここのところ、「イーサリアム」を研究室している。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 15, 2018
③ やはり課題は「ウォレット」の管理である。複数の管理法があるらしいが、どれが最も安全で効率的か、選択が難しい。去年4月に資金決済法が改正になり、俄然、仮想通貨が注目され始めた。やはり政治と連動している。仮想通貨で利益を上げている政治家
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 15, 2018
そういえば以前、東国原氏と堀江氏が揉めてたなー。
確かにこのツイート、記憶にある(笑)
「てめー」って誰の事だ? どうでもいいけど、てめー、言葉にはちょっと気を付けろや。RT @takapon_jp: てめーが勝手に絡んできたんだろ。番組の意図すらわかってねーくせによ笑
RT @yoshiaccess: @takapon_jp バイキングで— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2016年4月22日
まあ、1月10日のツイートで「ホリエ君」と発言しているように、そこまで気にしていないのかも。。
そして東国原氏の『仮想通貨で「億り人」になるより「お笑い」で「億り人」になる事の方が100倍難しい。』という発言。これは確かに一理ある。必要なのは「先見の明」だけ。
逆に言うとそれだけ、仮想通貨が儲かるのではと気づいたと言うことだろうか。
そしてイーサリアムを研究しているとのこと。
なぜ仮想通貨の中でETHなのかは触れられていないけど、ウォレットによる管理方法等についても調べていると。勉強熱心で素晴らしいと思うけどなー。
2018年1月17日 仮想通貨下落
この時点で、まだ口座開設が完了していない模様。
① 今日の午後の地上波ニュースで、「ビットコイン45%の暴落」と報道された。僕が購入を検討しているイーサリアムも下がったらしい(18時の時点でも14%下落)。下がった時が買いのチャンスなのだが、まだこちらの準備(口座開設等)が出来ていないのだ。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 17, 2018
後から考えると、本人確認を待っているのがCoincheckだったのだろう。
下落した時が買い時。さすが。
2018年1月26日 Coincheckの入出金停止
ここで、今回の件に言及している。
コインチェックが取り扱う全通貨の出金を停止? おいおい!
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2018年1月26日
あれ?
ここでは社名が合ってる。ちゃんと「コインチェック」と言っている。
2018年1月27日 ビットコインチェック
ここで記事冒頭に引用したツイートが発信された。
そして続けて以下のツイートを。
ちなみに「村前」というのは、調べてみたところ東国原氏のマネージャーさんのようだ。
③ 「コインチェック」は金融庁から登録認可されていない。村前に「大丈夫か」と聞いたら、「去年の12月の同社のプレスリリースで、金融庁に申請中で、金融庁との最終調整を行っているという事なので大丈夫かと思います」だった。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
④ 今回、「コインチェック」のセキュリティの杜撰さが露呈した。金融庁が認可しないのは、同社の匿名通貨に問題有りと見ているかららしい。ビットコイン等はブロックチェーンにアドレスが残るが匿名通貨は残らないらしい。今回のNEMもコールドウォレットで
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
⑤ で保管していなかったと言う。確か、取引所は、顧客資産の分別管理や外部監査等が義務付けられている。「コインチェック」は、今後、申請の許可が下りないのでは無いだろうか。何れにしろ、購入する前で良かった。村前にあれ程「取引所は金融庁から
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
⑥ 許可された会社にしてくれ」と言っていたのに。又、「コインチェックは出川君がCMしてるぞ。大丈夫か?(笑)」なんて冗談を言っていた。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) January 27, 2018
「金融庁が認可しないのは、同社の匿名通貨に問題有りと見ているから」というのは噂レベルでそう言われているけど、実際こう発表されたわけではないので念のため。
研究してから投資するのは重要
冒頭の「ビットコインチェック」があまりにも印象的で、また東国原氏の普段のイメージ(どんなニュースに対しても首を突っ込んでくる、的な)もあることで「理解してないくせに!」という印象を持ってしまうけど、こうしてタイムラインを追って見ると印象が変わってくる。
①仮想通貨に興味を持つ
②イーサリアムに興味を持つ
③イーサリアムについて研究する
④取引所にアカウント登録申請
⑤アカウント開設され、入金し投資
この流れで、東国原氏は④の段階で今回の事件が起きたと言うこと。
特にここ最近始めた人は、なんとなく「儲かるらしい」というのを聞いて適当にお金を入れるだけであり、③の研究を行っていない人も多いと思う。
そう考えたら、年とか立場とか関係なく、興味を持ったものを研究し、可能性を感じ投資をしようとしたということで非常に好印象ですらある。
ただ、社名や単語の言い回しを間違えると、立場もあるので失笑を買ってしまうのは仕方ない。
東国原英夫 a.k.a.そのまんま東 とは?
東国原氏が元お笑いタレントというのを、若い人は知らないらしい。
芸名・そのまんま東。
ビートたけしの一番弟子。
なのでたけし軍団の最古参である。
今、テレビでたけしのお供的な存在はガダルカナルタカのイメージがあるけど、昔はそのまんま東だった。
ビートたけしによる「フライデー事件」にも関わっていたのは有名。
そして東自身による16歳少女との淫行報道。
これは、利用した風俗店でサービスを受けた相手の女性が結果的に16歳だったというだけで、本人は知らなかったのだからちょっとかわいそうではある。
その後、政治を志して早稲田大学へ。そして政治家へ。
というこの波乱万丈過ぎる生き様。
趣味はマラソン。
マラソン好きな人に悪い人はいない、というのが私の勝手な持論だったりする。
たけし番組を子供の頃に見てきた者としては応援しているので、イーサリアムに興味を持ったのであればどこかのタイミングで購入して欲しいなあー、と勝手ながら思っている。