【仮想通貨調査】株式投資クラスタへも徐々に仮想通貨投資が浸透している!? (2017年12月マネックス調査)

マネックスが実施する投資家アンケート。
ちょっと遅くなったけど、最新版の「MONEXグローバル個人投資家サーベイ 2017年12月調査」が発表されていたのでご紹介まで。

調査結果はこちらに掲載されているが、抜粋して紹介する。

アンケート調査の前提条件

このマネックスの調査。
前回分との比較が掲載されているけど、前回の「6月調査」について当ブログで取り上げた記事がこちら。

【仮想通貨調査】株式投資家の半分以上は「仮想通貨に興味が無い」と回答…

この時は「仮想通貨はまだ世間には届いてないんだなー」という印象だったが、今回はどうか・・・?

ちなみにアンケート調査の対象は下記の通り。
この辺りは前回同様である。

調査方式: インターネット調査
調査対象: マネックス証券でお取引をする個人投資家
回答数: 1,024 件
調査期間: 2017 年 11 月 27 日~12 月 1 日

全国の無作為調査等ではなく、「マネックス証券で取引している人」である。
ここは重要なポイント。

仮想通貨への投資は広がっている!?

調査自体は投資全般のアンケートだが、仮想通貨についての設問は前回同様に1問だけ。
投資経験や意欲といったものである。

「ビットコイン」など、話題になっている「仮想通貨」への投資経験や意欲について調査を行いました。3 地域の個人投資家ともに、投資を実施している割合が前回調査から増えたことが特徴的でした。

米国・中国(香港)では 10%を超える個人投資家が「既に投資している」と回答しており、世界的に仮想通貨への投資が徐々に広がりつつあります。

とのことだが、この図で見ると非常にわかりやすい。

半年前との比較で、すでに投資しているという人が3%から約5%にまで上昇
あくまで統計ではあるが、明らかに「投資している」が増加している。

そして、米国や香港では日本以上の伸びが確認できる。

けど、「投資している」が5%か・・・
前よりは増えたけど、まだまだこんなもんじゃないような・・・

というののも、アンケートサンプルが「マネックス証券で取引をしている人」である。いわゆる「投資クラスタ」でこの割合。
これが無作為抽出アンケートであれば、もっと低いのは明らかだろう。

2018年、仮想通貨投資家は増えるか?

本調査の最後に総評として、仮想通貨についてこのように記されていた。

仮想通貨に関する報道が増え、徐々に世の中の関心が高まっているように思います。「仮想通貨は革命的なイノベーションである」という論調と「イノベーションではなく足元の価格上昇はただのバブルである」という論調ともにあり、もちろんまだ結論は出ていません。個人投資家の投資動向を知るために、特別調査として仮想通貨への投資経験を調査したところ 3 地域の個人投資家がそろって前回の調査から仮想通貨ヘ投資している割合が増えました。まだ投資未経験の個人投資家が大多数ではありますが、やはり各地域の個人投資家のなかで徐々に関心が高まっているようです。

確かに、だんだんと関心が高まっているのは間違いない。
そして、これがバブルかどうかはもちろんわからないし、今後価格がどうなるかももちろんわからない。

これから株式投資クラスタが流入してくるのでは、という見方もあり、仮想通貨へのさらなる資金流入が期待されている。
また、特にCoincheckが取り込もうとしているであろう「株式投資をしたことがない層」へのアプローチも積極的になっているようなので、2018年はさらに資金が入ってくるんじゃないかなと思っている。

「仮想通貨の価格上昇」というのがニュースになれば、それで興味を持つ人も増え、それがさらなる新規投資家を呼び寄せるような流れ。多分次回の調査では、「仮想通貨に投資している」という人の割合はさらに増えるだろう。