SPA!の副業に関する記事が、辛辣なコメントでリツイートされている。
「実働250時間で儲けは58円…ネット副業は失敗する人のほうが多い」ってやつ。
一部引用。
彼が思いついたのは、趣味のクラフトビールのポータルサイト運営だった。クラフトビールのレビューや店紹介、コラムなどを配信し、広告やアフィリエイト収益に繋がると考えたのだ。セミナーに通い、ノウハウを学んだ後、独自ドメインまで取るほど気合いを入れてスタートさせた坂口さんだったが、問題はその後。
少しでもサイトを上位に表示させるため、Googleで上位のライバルサイトを検索・分析し、勝てるよう既存の記事のリライト作業も週に一回は行ったのだが……。
「しんどい割にはたいして効果がない。そもそも、クラフトビールなんて書かれていることはどこも似通っている。だからこそサイトの個性が重要だったのですが、SEOから外れるのを恐れて当たり障りのない記事しか書けなかった。新規の記事追加と並行させると作業が手に負えなくなり、次第に更新しなくなっていきました」
それでも毎月ドメイン代、サーバー代がかかるため、一年もたたずに閉鎖。実働のべ250時間で収益は58円。徒労感だけが残った。
しかしSPA!は、副業とか投資とか、最近では仮想通貨とか好きだなー。
ちなみに私が最初にビットコインを購入したきっかけもSPA!だった。
2016年の秋ころで「サラリーマンの次の狙い目は?」みたいな記事だったので、今となっては感謝している。
ツイッターの反応
この記事を読んで、私もすごく違和感があったけど、みんなのリツイートのコメント通りだと思う。
250時間って、1日10時間にすると、たった25日間。1ヶ月足らずで収益化できるほど甘くないのは、ウェブデザイナーならわかりそうなもんだけどね〜。10倍やってスタートライン。 / 実働250時間で儲けは58円…ネット副業は失敗する人のほうが多い(週刊SPA!) https://t.co/T1V5LANrwT
— ikehaya | Blockchain (@IHayato) 2018年5月15日
あはは(о´∀`о)ノ
なんか、250時間【も】働いたのに
たった58円【しか】お金もらえなかったって時間労働者の考え方そのものだし、ビジネスに向いてなさそうだから早々にやめてよかったのでは?
https://t.co/yJMhx1mrUK— punikoK@主婦アフィリエイター (@punikok_k) 2018年5月15日
「たった250時間で諦めるなんて。」と思ったけど、
そもそもこの人にとってブログを書くという土俵は「忍耐」「辛抱」が必要だったんだろうな。
土俵の選び方を間違えるというのが、一番不幸なことだね。https://t.co/XkjDvOISMD
— 匿名インスタグラマー (@kamachi15867) 2018年5月15日
結構みんな辛辣だけど、その通りだと思うわ。
時給で換算するのはやめろ!
SPA!の記事なのでちょっとネタっぽい感じなのかもしれないけど、真面目に考えてみると…
1年ももたずに実働250時間。
1日1時間作業して、250日だから8ヶ月ちょっと。
もしそれですごく稼げると思ったのであれば甘いよなあ。
セミナーに通ってという時点でセンスがなさそうに感じるけど、「何時間働いていくら稼いだ」という「時給」的な考え方は通用しないに決まってる。
アフィリエイトとかブログなんて、労働じゃなくて「事業」だと思った方がいい。
だから、働いた量と収入が比例するわけがない。
事業であれば初期投資が必要だが、物理的な初期投資が不要なのがアフィリエイトのいいところであり、サーバーとドメイン代なんて1つ目のブログなら年間1万円あれば十分だ。
あとは自分が動いた時間だけだから、リスクは限りなく低い。
けど一方で…
「絶対的な作業量が足りない」と思いつつ、250時間使ったら報酬は58円ってこたぁないだろ、とも思う。逆にそのサイトを見てみたい気もする。
アフィリエイトは指数関数
単純に、この人には向いていなかったのかもしれない。
やめてしまってから振り返ると、250時間も作業して58円というのはショックだろうな。
もっと楽して稼げるくらいの感じで思っていたのだろう。
インターネットの特性上、特に最初は作業量とアクセス数(または報酬)は比例しない。
それが、WEB上に記事を蓄積していくことにより、あるタイミングからぐーっと増えていく。
この「あるタイミング」は内容や状況によるので、それがすぐ来る人もいればいつまで経っても来ない人もいる。
一次関数のように比例ではなく、指数関数のグラフのイメージ。
このあたりの特徴をわかっているかどうかも大事だと思う。
だから、目先のお金が欲しい人はコンビニでバイトした方がいいということ。
ブログをマネタイズするということは、時給脳ではなく「事業」としての考え方を持たなければならない。
あとはそれを楽しみながらできる人が最強だよなあ。