仮想通貨に手を出していると、「含み益が●百万円」「今日はXEMが●円もあがった」など、どうしても「円」を基準に物事を考えてしまう。円を使って生活しているので、感覚的にわかりやすいという意味ではごく当たり前のことだろう。
このブログも「200万円の投資がいくらになったか?」について毎週レポートを書いており、「2000万円に到達した」とか書いているので同じことではある。結局、損得は「円建て」の資産総額で考えてしまう。
しかし、ここ最近私は「ビットコイン建て」をメインに見るようになった。
もちろん最終的には「円」での損得を見るのだが、BTC建てで考えることの重要さを知ったのはここ1ヶ月のことである。
仮想通貨に触れてから長い人にとっては当たり前の感覚だと思うが、仮想通貨歴の短い人にはピンとこないはず。
というわけでこの記事では、BTC建てで考える事の重要性について。
BTC建てとは?
BTC建ての考え方について、非常にわかりやすくまとまっているのは下記のページ。
私が「BTC建てで見ないといけないなと考えはじめて、ちょっとしてこの記事を読み、理論的に納得した。
参考にして頂きたい。
海外の仮想通貨取引所を使うようになったら円建ては卒業しましょう/貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ
海外取引所を使う場合は、円建て表示が役立つのはビットコインの相場だけであって、その他のアルトコインの相場上下の表示はあまり役に立ちません。
円建て表示での取引が役立つのは、日本の仮想通貨取引所で日本円で取引をする場合だけ。
(中略)
「ビットコインで売買する時はビットコイン建てで見る」
「円で売買する時は円建てで見る」
仮想通貨における基軸通貨は、ビットコインである。
円で売買をすると税金関係が面倒なので、円ではなくBTCで売買している人がほとんどだろう。そうなると、欲しいアルトコインがある場合にBTC建てでの金額で考える必要があるのはわかるはず。
円建ての金額は、あくまでその時点での資産合計の目安であることを理解しなければならない。最終的に円で取引するのは、最後の利確の時だけなのだから。
BTC建てで見る私の保有資産推移
ここで、私の保有通貨総資産の推移グラフをご覧頂きたい。
過去6ヶ月で表示している。
まずは「円建て」のグラフ。
続いて「BTC建て」。
グラフ上の横軸ライン(日付)が、画面表示の都合で円建てのとは異なるのでご注意を。
いずれも5月上旬に、急激に上昇しているのが確認できるはず。
問題はその後の動きだが、円建てだと7月頭まで2,000万円前後で推移しているが、BTC建てだと90BTC程度から70BTC程度に下がっている。
そして、7月下旬にやってきたどん底から8月上旬に一気に2,000万円まで値を戻したときを見ても、BTC建てで見ると、円建てほどは増えていない(もちろん増えてはいるけど)。
これはBTCの価格推移によるものだ。
BTC/JPYのチャートがこちら。
5月付近を見ると、私の資産推移で極端に上がっていた5月上旬もBTCは上昇しているが、それ以上に5月下旬の上げが大きいのが確認できる。
推移としては…
5月上旬の強烈なアルト上げにより、BTC建てが急増。
その後BTCが上がり、BTC建てが減。
(この時期はアルトのみでBTCでは持っていなかったため)
その後、BTCを若干量保有しはじめる。
7月のBTC分裂騒動により、BTCよりもアルトコインが下落。
そして8月に全体的に上昇したので、円建ては急増したがBTC建ては微増。
基軸通貨はあくまでビットコイン
仮想通貨は数あれど、ほとんどは「ビットコインで購入、売却」である。
初心者でCoincheck(コインチェック)のチャートを中心に見ていると、どうしても円建て額が目に入ってしまうのだが、世界中で取引が行われている仮想通貨の基軸通貨は「BTC」である。
世界中のほとんどの取引所では、どの仮想通貨で利益を得たとしても、最終的にフィアット(法定通貨)に換える時にはビットコインを売ることになる。
・・・となると、仮想通貨で利益を得るためには、「ビットコインの枚数を増やす」という考え方が一番最適なのだろう。
私は以前は「ビットコインよりも値動きの激しい他の通貨の方が、保有していて面白い」と思っていたし、実際ここまで資産が増えたのはアルトコイン(ETH,XRP,XEM)のおかげである。しかし今思うと、「有望なアルトコインを使ってビットコインの枚数を増やした」ということだ。
BTC一枚あたりの金額は、長期的には今後ますます上がって行くと私は考えているので、とりあえず保有しておけば資産は増えるはず(あくまで私の考え)。
なのでその視点プラス、一部を有望なアルトコインで持っておく事でビットコインの枚数自体を増やして行く。この考え方で今後も行動して行きたいと考えている。