しょぼい起業よりも簡単な、サラリーマンの「しょぼい副業」で脱社畜を目指す

副業、副収入、サイドビジネス、スモールビジネス。
本屋でもネットでもそういった情報が溢れている時代なのに、世の中の多くのサラリーマンが一歩踏み出さないのは、敷居を勝手に高く設定してしまっているからでは?

初期投資の資金や専門技術がなくても、何となく初めてみればいい。えらてんさんの「しょぼい起業で生きていく」という本を最近読み、改めてそんなことを考えています。

著者のえらてんさん。
私は不勉強で、イケハヤさんの「脱社畜サロン」の正田圭氏に関する騒動で知りましたが、アグレッシブで興味深い人です。
 →#脱社畜サロン 主催者。自称連続起業家・正田圭氏の経歴に重大な疑義

しょぼい起業とは何か

起業という言葉を聞くと、どうしてもスケールの大きな話を想像しがちですが、そういうのだけじゃないよと説いてくれるのがこの本です。

高いマインドやモチベーションを持って資本金を集めて事業計画を練って上場を目指して…という、ネットの情報にありがちなストーリーとは真逆の考え方。

SNSを駆使した今風の施策ももちろんですが、地域に根ざしてとにかくお店は開けておくとか、近所の行事に参加して信用を蓄積する点など、意外と昔ながらの考え方も交えており、面白かったです。

合理主義的なマインドとは真逆の発想
これってえらてんさんの人間力というのが非常に大きいと思いつつも、押さえるべきところはしっかり押さえた上での「しょぼい起業」は、実は全然しょぼくないというのがよくわかりました。

しょぼい「副業」を考える

えらてんさん自身は「社会人として働くのが無理」というところがきっかけだったそうですが、境遇は人それぞれです。

ちなみに私はサラリーマンで、それに加えてアフィリエイト等で副収入を得ている身ですが、私は特にサラリーマン卒業を目指して動いているわけではありません。今の会社や仕事には満足しているので、副収入を得ているのはあくまで、生活をより豊かにするため。あとゲーム感覚。

けどこのマインドって、副業で本業より稼いでいるような人から見ると「しょぼい副業」です。「そんな中途半端なヤツが副業を語るな!」と思われるかもしれません。

過去にもブログに書きましたが、私はヤフオクなどで不用品を売り始めるのでスタートし、その後アフィリエイトというものを知り、試行錯誤を続けて今に至ります。本気でさらに拡大していくために、サラリーマンを辞めて独立するという手段もあるでしょう。

しかし今のところ私は、副業はあくまで副業でいい、という考え方なんですよね。これは「しょぼい」かもしれませんが、そういう人も意外と多いのではないでしょうか。

社畜マインドとサイドビジネス

例えば…
「お小遣い制のサラリーマンが、自由に使えるお金がもうちょっと欲しくてブログを開始し、月1万円の収入となり、余分にお金が使えるようになりました。」

とか、素晴らしい話じゃないですか。
サラリーマンのお小遣い稼ぎって本来、こんなもんです。

ネット上ではサラリーマンを「社畜」といった言葉でディスる風潮がありますが、会社員として職場でうまくやり適度な成果を出し、自分の時間で副収入を得るというのも、立派なスタイルの一つです。

「サラリーマン大家」みたいな大規模な事業は敷居が高いけど、それだけじゃなくいろんな方法があるのに何でほとんどのサラリーマンは動かないんだろう?と思いつつ、それで会社の文句ばっかり言ってるから「社畜」と呼ばれるんでしょう。

サラリーマン=社畜ではなく、あくまでマインドの問題です。
しょぼい起業ならぬ「しょぼい副業」も、今後注目されるかもしれません。

…というわけでオススメの本。
Kindleもありますよ。