仮想通貨に触れてからまもなく10ヶ月たち、ついに歴史的な瞬間(?)に立ち会った。
「ハードフォーク」というヤツだ。
2017年8月1日、ビットコインから分岐した「ビットコインキャッシュ」が誕生した。
技術的なことは私は詳しくないので他のブログを参照頂くとして、この記事では、今回の分岐に関する私の備考録として記しておきたいと思う。
8/1までの動き
ビットコイン分岐により各通貨暴落するだろうというのが大方の予想だった。
その前に法定通貨に戻した人も多いだろう。
7月以上の大暴落がきてもおかしくない、という雰囲気。
そんな中、私はどうしたか?
税金の問題等もあるので日本円には換えたくない。
そしてこんな状況なので、リスクの低そうな通貨というのも全く検討がつかない。
ビットコイン分裂というイベント(?)まであと少し!
私の4BTC、迷ったけど保有したまま分裂の時間を迎えることにした!
— PANDA (@bitoff_net) 2017年8月1日
元々ビットコインで仮想通貨をはじめたのだが、資産を大幅に伸ばせたのはETH,XRP,XEMのおかげ。ということでビットコインは1BTCくらいしか保有していなかったのだが、8/1の分岐が近づくにつれ、分岐して新たにできるビットコインキャッシュが欲しいなと思い始めた。
なのでアルトコインの一部をBTCに換え、保有数量を4BTCにまで増やしたのが7月末。
8/1に向けてビットコインの金額が上がっていたが、多分みなさん同じ考えだったと思われる。
8/1ハードフォーク
そして運命の8月1日を迎えた。
当日夜はTwitterで情報を追いつつその時間を待つ。
21時を過ぎて急激にビットコイン、アルトコイン全体的に下がった。
ある程度予想していたけどこれはなかなか見物だった。
BTCは一時、28万円まで下がったのだ。
チャートで見るとご覧の通り、はっきりと下がっている。
ここからさらにナイアガラか!?と思いきや、このチャートでわかるように、それ以上金額は下落せず。
また、アルトコインについても同様に、値をすぐに戻した。
(実際、急落したのは10分程度の出来事だったように思う)
正直、拍子抜け。
そしてBlockfolioにビットコインキャッシュが登場。
Blockfolioで、ビットコインキャッシュが選択できた。
BCCとBCHがある。
それぞれ選べる取引所が異なるので、取引所の表記に合わせてるんだと思うけど、どちらかに統一すればいいのに! pic.twitter.com/uStQLrbpBx— PANDA (@bitoff_net) 2017年8月1日
あれっ?
ビットコインは安定しているのにビットコインキャッシュにもわりといい値がついている・・・。
BTC+BCCを合計すると35万円を越えるような状況。
翌日、私がBTCを保有しているCoincheck(コインチェック)から「分岐時点でBTCを保有していた人には、BCCを付与した」というアナウンスを見たのでチェックしてみると、履歴に「ハードフォーク」との表示。
そしてCoincheckのウォレットを見てみると、ビットコインキャッシュ(BCC)が!!
Coincheckに入れていたのは3.99BTCで、あとZaif(ザイフ)などにも少しずつ保有している。
しかし、まだCoincheckではBCCの入出金や売買はできないらしい。
ビットコイン分岐と今後
このように、基本的に分岐のタイミングでBTCを保有していた人にはBCCが付与された。
あとはどこでBTCを保有していたかによって、既に取引ができたり、またCoincheckのように「保有はしているが入出金や売買が出来ない状態」のところなど、取引所の対応はまちまち。
既に取引が開始されているのを見ると、一時期1BCC=10万円以上という値がついていたが、今は5万円弱程度に落ち着いているようだ。もちろん今後どうなるかはわからない。
ハードフォーク自体私も勉強不足だったが、私の感想としてはこのツイートに集約されていた。
今回無事ハードフォークが終わって、界隈は安心してるが、これはマイナーがFRBと似たような権限を得たと同様とも言える。
分裂するだけで新たな通貨を生み出し、それにあっさりと値段が付き、しかも上場する。
これでは紙幣を刷ったのと変わらない。マイナーは思いのまま金を増やせる。— 倍々アゴ割れのseiya (@eigyotalk) 2017年8月2日
分裂したBitcoin Cashがいきなり時価総額8000億円!で、ビットコインは価格を維持。
お金って本当に不思議…。それまでに仮想通貨市場全体で価値を下げたから、まぁ。法定通貨でいうと、どっかの国がお金を新しく刷ったみたいな感じなんだろうけどさ。#仮想通貨— ゆう (@yuukie127) 2017年8月2日
分岐することであらたな通貨と価値が生まれ、しかも現状、ビットコインへの悪影響はない。いろいろ心配する人も多かったが、結果的には分岐に動じずBTCを持ち続けていた人が一番得をしたということだろう。
(BTCの値はほとんど下がらず、さらにBCCを手に入れることができたということ)
確かにマイナーがこれに味を占めて、今後分岐が増えて行く可能性はあるよなあ、と思う。
こうしたハードフォークしたコインが主要取引所に上場でき、いっきに時価総額3位のコインに躍り出る事ができているためだ。
さて、技術面ではなく投機という観点で考えたとき、次の問題は、CoincheckがBCCの取引を開始にした時だろう。
現状BCCの金額が上がっているのは、市場に回っているBCCがまだ少ないためというのもあるだろう。Coincheckをはじめ、「付与されたけど売買できない」BCCがたくさんある。これが市場に出た時にBCCは現在の価値を維持できるのか・・・?
私はとりあえずCoincheckでBCCの取引がはじまっても、しばらくは売らずにBCCのまま保有しておこうと思う。