仮想通貨を保有するにあたり、そのセキュリティ対策は重要である。
ほとんどの人は取引所で通貨を購入しそのまま保管しているが、これは非常に危険。ハッキングされて資産を失うリスクと隣り合わせであると言える。
…ということを教えてくれたのはこの人。
下記の記事で、セキュリティ対策について紹介してくれている。
私が安全だと思って実践してる仮想通貨やパスワードの管理方法/ 貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ
しばらく売買予定のない通貨は、取引所に保管しておくのではなくウォレットに移しておくべき、というのを、その手法も合わせて紹介してくれている。
通貨ごとにウォレットは異なるのだが、私が主として保有している3つの通貨について、ここで紹介されているのはこんな感じ。
NEM・・・Nanowallet
リップル(XRP)・・・Gatehub
イーサリアム・イーサリアムクラシック・トークン・・・MyEtherWallet
NEMについては私もウォレットに入れているが、イーサとリップルをどうしようか以前からいろいろ調べていたところだ。
@bitoff_net マイイーサは秘密鍵を自分で管理できるので、ウェブウォレットというよりはコールドウォレットという言い方の方が良いかもしれなかったです。
— マナ@ (@1000crypto) 2017年5月6日
…というアドバイスも頂いた。
そして早速イーサリアムのウォレット移行を行ってみたので、手順も合わせてここに記録しておく。
MyEtherWalletの導入手順
まずはMyEtherWalletにアクセス。英語サイトである。
上部メニューにある「ENGLISH」をクリックすると、言語選択が表示されるので日本語にしてみると・・・
日本語になった。
これだけでも操作性がかなり違ってくる。
まずはパスワードを設定する。9文字以上で、もちろん他のサイトと併用しないもので。
するとこんな画面が。
まずはKeystoreファイルの「ダウンロード」をクリックしファイルをDL。
これは認証に使うので、安全に保管が必要。
下部にアラームのように英語の文章がある。
Google翻訳で確認。
なるほど。
マナさんが「ウェブウォレットというよりコールドウォレット」と教えてくれていたのがそういうことのようだ。
「Continue」をクリックすると、秘密鍵情報などが表示される。
ここにある情報は超重要な内容である。
秘密鍵を他人に知られたらアウトだ。
「お財布紙情報を印刷」という項目があり、「印刷」ボタンをクリックすると印刷画面になる。「お財布紙情報」、要するに「ペーパーウォレット」というのがこれ。
自分のアドレスと秘密鍵が、文字列とQRコードで表示されたものである。
この情報をパソコンに保存せずに紙に出力しておけば、ネット経由でハッキングされる可能性はゼロである(もちろん紙の保管については細心の注意を払う必要がある)。
※紙でもデータでも、この保管(保存)方法はマナさんの記事を参考に。
各種情報を記録したら、先ほどの画面下部、「Next」をクリック。
これでとりあえず設定は終了。くれぐれも秘密鍵情報は盗まれないように管理する必要がある。ウェブに記録しているわけではないので、それを紛失してしまうとウォレットにアクセスできなくなるのだ。
MyEtherWalletに資産を移した
設定完了したので早速ログインしてみる。
財布をアンロックすることでウォレットにアクセスできるので、まずは一番左の「どの方法でお財布を操作しますか?」を選択する。
「Keystoreファイル」というのは、先ほどダウンロードしたファイル。これをアップロードし、一番最初に設定したPASSを入力することでアンロック可能。
この記事では「秘密鍵」を選択することに。
真ん中にペースト欄が表示されるので秘密鍵の文字列をペーストし、右に出現する「アンロック」ボタンをクリックすると・・・
ウォレットにアクセスできた!
(なので秘密鍵は重要なのだ)
これは管理画面のようなもの。
一通りの機能がある。
というわけで早速、イーサリアムを100ETH送金してみた。
アカウント残高が更新された。
これでイーサリアムのウォレット移管が終了。
続いて、イーサリアムクラシックの入金方法。
画面の右上を見ると「ETH」となっているが、ここが通貨の選択欄である。ここをクリックすると・・・
出てくる一覧からETC(イーサリアムクラシック)を選択するとETCの画面になる。
というわけで130ETCを送金(アドレスは先ほどのETHと同じ)すると・・・
すぐに反映され、アカウント残高が「130ETC」となった。
これで、イーサリアムとイーサリアムクラシックのウォレット移管が完了した。
とりあえずは一安心だ。
銀行の便利さを知る
マナさんともTwitterでやりとりさせて頂いたが、銀行というものの便利さを改めて実感した。
預金の管理はもちろんだが、さまざまなハッキング対策や、預金引き出しにおける本人確認。本人の死亡時には手続きは面倒だが相続者にきちんとお金が渡る。
そして万が一、銀行が破綻してしまっても1,000万円までなら元本保証がある。
国に管理された「円」とは異なり、仮想通貨はこのあたりもきちんと対策しておかないといけない。このあたりのリテラシーの低い人はヒドい目に遭う可能性が必然的に高くなる(私も含め)。
仮想通貨のウォレット移管は以前から検討しつつも後回しになっていた。どのウォレットがいいのかなという選定段階でストップしていたのだが、MyEtherWalletは簡単に設定できたのでオススメである。
簡単設定でウォレットを持つ事ができ、それでセキュリティは格段に向上する。
取引所にある程度以上のイーサリアムを保有している人で、直近でトレードの予定が無い人は、とりあえずウォレットに移しておくことを強くオススメしたい。