ここのところ仮想通貨ブログが増えており、トレード報告、資産推移報告というのも目にする事が多くなった。私も仮想通貨ブログ運営者の端くれとして、そういうブログをチェックするのは楽しい。
そんな仮想通貨ブログでの資産報告で、必ずと言っていいほど使われているのがスマホアプリ「Blockfolio」の画像である。
こういうやつ。
ビットコインだけならともかく、さまざまなアルトコインに分散投資をしていると、どの通貨が現時点で上がっているのか下がっているのか、自分が投資したお金は今どうなっているのか?というのがわかり辛い。
それを、スマホのアプリに自身の保有通貨と数量を入れておくだけで、リアルタイムで時価総額を表示してくれるという、いわゆる「神アプリ」というやつである。
そんなBlockfolio、ここ最近の仮想通貨浸透によりユーザー数も増えたのか、調子が悪い事が多い。
We're currently working on addressing some server issues… will be back online as soon as possible.
— Blockfolio (@BlockfolioApp) 2017年5月22日
We continue to work to restore Blockfolio services. All data is safe, and will return to the app once we have it stood back up.
— Blockfolio (@BlockfolioApp) 2017年5月23日
私なんかも結構こまめにチェックするのがクセになってしまっているのだが、同じような人も多いのだろう。こうした積み重ねでサーバーがパンクしているのだろうか。
すぐ復旧すればいいのだが、長時間復旧しないと推移が気になる人も多いだろう。ということでこの記事では、
過去このブログで紹介した「Blockfolioのバックアップとして使えそうなアプリ」をあらためてまとめておく。
基本的に私もBlockfolioがメインなのは大前提なのだが、いざ繋がらないときのチェック用としてインストールしておいた方がいいとは思う。
Blockfolio
まずは有名アプリ「Blockfolio」についておさらい。
このブログでの紹介記事はこちら。
【スマホアプリ】仮想通貨のポートフォリオ資産管理「Blockfolio」が使いやすい
こちらが管理画面イメージ。
自身の保有通貨の数量を入力しておくと、このように時価総額を表示してくれる。下にプルダウンすると更新してくれるので便利。多数の通貨に対応しており、「あの通貨が無い」と困ることはないだろう。
そして、時価総額の推移が見られる。
1日、1週間、1ヶ月、3ヶ月・・・とさまざまな期間で見られるので、自分の資産の動きが視覚的にわかる。これがすごく便利。
通貨ごとに金額を参照する取引所を選択することができる。Poloniex、Coinbase、Gatecoin、Bitfinex、Bittrex、Kraken、Liqui、YoBitなどから選べるので、自分が使っている取引所で設定しておくことで、より現実に近い金額で表示可能である。
(残念ながら日本の取引所は無い)
この取引所登録だが、一つの通貨でも複数の登録ができる。
例えばビットコインを、Poloniexで3BTC、Coinbaseで2BTC、ウォレットに10BTC保有している場合。
この3つをそれぞれ登録することができ、「BTCの合計額」をメイン画面に表示してくれる。
同じ15BTCでも、このように内訳を入れておく事で「どこにいくら保有しているか」も一目でわかる。これも便利な機能だ。
取引所一覧にない場合は、Poloniex等にしておいてメモ欄に「ウォレット」と入れておけば把握できる。
Blockfolioについては皆さん使っていると思うが、このようにいろんな機能があるので便利だ。余程のことがない限り、このアプリがメインとなるだろう。
CoinFolio
さてここから、Blockfolio以外も見ていこう。
Blockfolioが優れたアプリなので、どうしてもそれとの比較になってしまう。
まずは「CoinFolio」。
当ブログでの紹介記事はこちら。
「CoinFolio」仮想通貨のポートフォリオ管理用iOSアプリが登場(Blockfolioと比較)
メイン画面のイメージ。
白黒のシックなイメージが、個人的には好きではある。
価格情報は、coinmarketcap.comから引っ張って来ているっぽい。なのでBlockfolioと同じ情報を入れていても、もちろん同じ金額にはならない(これは仕方ない)。
先ほどBlockfolioで紹介したような、取引所別に分けたり時価総額推移グラフを表示したりという機能はない。なので私の中ではあくまでサブ。Blockfolioが繋がらない時にチェックするためのものである。
ちなみにメイン画面をご覧頂くとわかるが「239,754.00 Ripple」「341,875.00 NEM」といった表示の仕方が違和感がある。 ここの表示は通貨単位(XRP、XEM)じゃないとおかしいと思うが・・・
あとアプリを立ち上げて金額が表示されるまでの数秒の待たされる時間も気になるかなという印象。
CoinCap
最後はこちら。
CoinCapというアプリ。
このブログでの紹介記事はこちら。
iPhoneアプリ「CoinCap」多種の仮想通貨をポートフォリオ管理ができる
アプリの画像イメージ。
これは各通貨のリアルタイム金額。
時価総額順に並んでおり、随時金額が更新されていく。これ自体は見やすくて便利だ。
価格情報はcoincap.ioから引っ張って来ている。
そして肝心の自身のポートフォリオは、「ALTOFOLIO」という画面で確認できる。実際にそれぞれ入力した状態がこちら。
わかりにくいが、この下に他の通貨があり、スライドすると出てくる。
Blockfolioと比較してのこのアプリの印象はこちら(前述のブログ記事より)
・アプリを起動してからポートフォリオ画面を表示するまでが面倒。
(起動画面の待機時間のあと、ALTFOLIO画面に移動する必要がある)
・ALTFOLIOの通貨一覧が、画面下部の方しかないので一覧として見にくい
・また、画面スクロールがしにくい
・自身保有分の時価総額順に並べ替えることができない
このあたりを改善してくれたら使えるのになあという印象。
というわけであまり使っていないが、人によっては使いやすいという人もいるだろうから、気になる人はチェックしてみて欲しい。
各アプリ比較
以上つのアプリについて紹介したが、文中でも触れているように、総合的な使いやすさから「Blockfolio」がメインとなるのは間違いないだろう。実際に仮想通貨ブログの時価総額報告でBlockfolioの画面が多く使われていることからも明らかだ。
なのでどうしてもBlockfolioとの比較となってしまうが、個人的にはCoinfolioの画面の質感が好きなので、細かい部分を改善して機能を増やしてくれれば、メインアプリとなり得るかなという印象である。
仮想通貨に触れる人口が、ここ最近でグッと増えた印象がある。
それによりBlockfolioが不安定になっているのだと思われるが、このあたりのアプリのニーズも高まって来るだろう。今後新たなアプリが登場する可能性も高いはずだ。
自分がアプリを作る技術があれば、仮想通貨投資をしている人に最適なアプリを作れるのになあ、とは思う。