仮想通貨の今後の成長を見越して、ビットコインを始めいくつかの種類に投資をしているのは、他の記事でも書いた通り。
ビットコインは別格として、それ以外の仮想通貨でも例えばイーサリアムあたりは、ある程度勉強すれば気になってくるところだろう。
そんな中、私が注目している仮想通貨の1つに「NEM」がある。理由などについては下記記事で詳しく述べたので、興味のある方は是非ご覧いただきたい。
仮想通貨「NEM」とは何か?初心者向けに解説。フィンテック関連投資としての魅力も
記事でも書いた通り、テックビューロ社への投資という観点もあり、この記事を書いている時点で17万XEM(NEMの通貨単位はXEMである)を保有している。
※テックビューロ社の成長がどこまでNEMに影響するかについてはいろんな意見があるが、それに関する私の考えも記事で述べている。
そして、この記事にも書いた「ハーベスティング」がNEMの特徴の1つとなっているので、この記事では実際にハーベスティングを行うまでの流れも含めて、実際の画面も交えて解説していく。
Contents
ハーベスティングとは何か?
まずはハーベスティング(収穫)についておさらいしたい。先ほど紹介した私の記事から引用する。
語弊があるかもしれないが敢えてわかりやすく言うと、利用者のXEM取引手数料が、NEMのネットワークに参加(協力)している人に分配されるということだ。NEMではこれをハーベスティング(収穫)と呼び、誰でも簡単に参加できる。
その報酬発生の頻度は各ユーザーのInportance(重要度)により決められるが、その重要度は所有XEM量だけでは決まらず、ネットワークをたくさん利用(取引)した人という点を考慮している。
他の人が取引を行なった際の手数料が、ハーベスティングに参加している人の中からランダムに支払われる仕組みだ。
そのためにはハーベスティングに参加しなければならないのだが、ネット環境があれば誰でも簡単に参加できるというのが強みとなっている。
似たものの例としてビットコインのマイニング(採掘)が挙げられるが、膨大なシステムと電気代が必要と言われている。そう考えるとNEMのハーベスティングは素晴らしいシステムと言えるだろう。
私の場合は、自宅で使っている古いMacBookでやってみた。
NEMを購入し、ウォレットに移動
NEMのハーベスティングは、「NCC」というNEMウォレット(財布)で行うことができる。所有するNEMを、まずはここに移す必要がある。
NEMを持っていない人は、まずはNEMを購入しよう。オススメはテックビューロ社の運営する取引所「Zaifである。
アカウントを持っていない人は上記リンクから登録して頂きたい。購入額については下記で詳しく述べる。
続いてNEMウォレットの準備を行う。
こちらはWEBブラウザで起動するのだが、インストール等も必要となるので、下記のページを参考に進めていただきたい。
ちなみに私は古いMacBook(MacOS 10.5.7)で進めていたのだが、できたと思ってもWEBブラウザで起動しなかった。
そこでつまづいたのだが…
上記でダウンロードしたJREでウォレットが動かない場合、JDK(Java Developer Kit)で動くとの情報を頂きました。こちらをお試しください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html
「JDK」というのをダウンロードし進めていくと無事起動できたので、数少ないMac利用者に向けて記録しておく。
NEMウォレット(NCC)にNEMを移動
これが開いたばかりの画面。
画面上部がオレンジ色となっており、同期の準備中というメッセージが表示されている。
しばらく時間がかかるので、私はそのまま放置しておいた。翌日チェックしてみると同期完了していた。
画面上部が「NISが同期されました」と水色になっており、昨晩試しに送金処理したNEM(3,000XEM)もウォレットに反映されているのがわかるだろう。
また、起動当初は全て英語表示でわかりにくかったのだが、設定画面にて日本語表示にて変更した。触ってみればすぐにできるはずだ。
ハーベスティングを行うために重要度を上げる
さてここからが本題のハーベスティングである。ハーベスティングを行うには「Vested Balance」の数値を1万以上にしなければならないようだ。
先ほどの画像を再度ご覧いただきたい。
Vested Balanceが300となっているのが確認できるだろう。24時間ごとに保有しているNEMの1割が加算される仕組みなので、3000XEMの1割が加算されたということだ。
このまま放置しておくと、翌日にはまた300が追加され600になるのだが、1万になるまで待つのは気が遠くなりそうだ。
一番手っ取り早い解決方法は、NEMを10万XEM入れることである。そうすれば翌日には、1割の1万がVested Balanceに加算される。
保有している10万XEMを送金。
これで翌日には、Vested Balanceが1万になった。
これで、いよいよハーベスティングができる状況になった。
ローカルハーベスティングと、委任ハーベスティング
ここで1つ解説しておく。
ハーベスティングには二種類ある。
1つはローカルハーベスティング。
自身のパソコンで直接参加することである。
もう1つが「委任ハーベスティング」と呼ばれるもの。この場合、手数料を払うことで他の人にハーベスティングを委任する形となるので、パソコンの電源すら入れる必要がない。
なお、今回行うのは、ローカルハーベスティングである。
ローカルハーベスティング開始
いよいよハーベスティングに入る。
と言っても、画面上の「ハーベスティングを開始する」をクリックするだけ。
クリックしたボタンが「中断する」となれば成功。これでもうハーベスティングを開始している。
左側のメニューを引き出し…
ここにある「ハーベストされたブロック」という項目をクリックすると、ハーベスト結果のページが現れる。
もちろん先ほどスタートしたばかりなので、まだ何も表示されていない。あとは放置しておくだけである。
ハーベスティングされた!しかし…
電源を入れ、もちろんブラウザも稼働させたまま、パソコンを放置。
翌日画面を見ても、何も変わらず。
その後数日経ち、改めて画面を見ると、やっと動きが。
日時等が表示されている。
ハーベスティングされたようだ。
しかし一番右の手数料は、ゼロ。
どうやらハーベスティングされたが、手数料は発生しない、ということもあるようだ。
その後数日間そのままにしておいたが、特に動きはない。いろいろ調べてみたが「1ヶ月何も動きがない」といった報告もあったようなので、気長に待つしかないようだ。
ハーベスティングだけを目当てにするのは厳しい
ここまで、ローカルハーベスティングの手順について書いてきた。結果としては約1週間程度で一回だけ、しかも手数料ゼロという結果。
ランダムに割り当てられるので、当然ながら参加者が多くなればなるほど、当たる確率は減るはずだ。そして、NEMのやりとりを行うことで決まる重要度(インポータンス)も上がらないので、なかなか回ってこないのも当然と言えばそれまでである。
ハーベスティング報酬目当てでNEMのやりとりをするというのは本末転倒なので、ここで一旦ハーベスティングのテストは終了した。
私にはあまり必要なかったが、もちろん使い方によっては有効な場合もあるので(NEM取引を頻繁にする人、または普段からパソコンの電源をつけっ放しの人等…)、必要な方は上記手順で試してもらいたい。