チャイナリスクが課題?中国の取引所への調査によるビットコインが急落

2017年2月9日、ビットコインに関する大きな動きがあったのはご存知の通りだが、記録として記しておきたい。

中国の取引所への調査により、急落というニュース。

【速報】中国の大手取引所2社がBTC・LTCの引出しを一時停止、人民銀の調査で

中国のBTCCNY最大手取引所2社、OKCoin.cn、Huobi.comは、中国人民銀(PBoC)の調査をうけ、マネロン対策に不備があるとして、ビットコインとライトコインの引出しを停止し、体制整備に務めると発表した。期間は最大で1ヶ月になる見込みだ。

OKCoin.cnの声明によれば、PBoCの調査の後、「ビットコイン取引所は、関連する国内アンチ・マネーロンダリング、支払いおよび外国為替管理およびその他の金融法令に違反してはならない」との指摘を受けたとのことだ。なお、人民元の引出しは平常通り引出しが可能だという。その他、BTCCは声明を出しておらず、対象外の可能性が高いと見られている。

この発表を受け、ビットコイン対法定通貨の価格は7.5%(110ドル)下落した。


というわけで、まずはここ数日のビットコインチャートを見てみると、2/9の夜に急落しているのがよくわかる。

1BTCが12万円位だったのが、一気に1万円以上も急落している。
しかし、その後はそれ以上の深いダメージとはならず、回復中。

今回、中国では「引き出し」のみが禁止されたということだったが、やはり中国の影響というのはビットコインにおいては非常に大きいということは、2017年頭の大暴落で経験済みのこと。

ちなみに、ビットコインの取引内訳は下記の通り。


(引用元はこちら

ビットコイン取引の9割は中国、と言われているが、中国の人民元が不安定ということもあり、中国の富裕層が資産をビットコインに移す動きと連動しているのが非常に興味深い。

今回の急落はすぐに回復傾向に流れたが、これもリスクはリスク。
ビットコイン運用をしている限りは、中国の動向には特に注目していきたいと思う。